私たちの生活を豊かにするIT技術。一方、そこを狙った犯罪は年々増え続けています。特に懸念すべき点は機密情報の流出です。顧客の連絡先や取引実績、従業員のマイナンバー、新製品の開発情報など、企業の中には多くの機密情報が潜んでいます。今や情報流出事故は大企業に留まらず、中小企業にも会社の存続に関わる重大な影響を与え始めました。今後、顧客を獲得する上でも、企業としてセキュリティに対する姿勢を示すことが必須となるでしょう。そんな中、中小企業自らが情報セキュリティ対策に取り組むことを自己宣言する制度「セキュリティアクション(SECURITY ACTION)」が広がりを見せています。
セキュリティアクションのメリット
「セキュリティアクション」の宣言は、自社の情報セキュリティ対策の取り組みを見える化し、会社全体や社員のセキュリティ意識を高めるきっかけをつくることができます。また、ロゴマークをWebサイトやパンフレット、名刺などに掲載することで、自社のセキュリティに対する姿勢を顧客にアピールすることができ、信頼関係の構築にも繋がります。最近では、公的補助の申請にこのアクション宣言が必須要件となる事例も出てきており、こうした支援を受けやすくなるという利点もあります。
セキュリティアクションの宣言方法
「セキュリティアクション」には、取り組み目標に応じて「一つ星」と「二つ星」のロゴマークがあります。取り組み目標を定め、自己宣言をしましょう。「一つ星」は規定の「情報セキュリティ5か条」(右図参照)に取り組むことを宣言するものであり、これから取り組みを始める第一歩として申し込みが可能です。まずは「一つ星」に取り組み、徐々にステップアップを目指しましょう。
セキュリティアクションの特設サイト
詳しくは、IPAのWebサイト内にある特設サイトをご覧ください。
この宣言を期に、今一度自社のセキュリティについて見直してみてはいかがでしょうか。