仕事始めの慌ただしさの中でも、常にビジネスに役立つ情報をキャッチしようとアンテナを張っている皆さまへ。毎年恒例となりました、企業が注目するべき「7つのITキーワード」をご紹介します。今年は、デジタルシフトの波が中小企業にまで及び、私たちの仕事のしくみが大きく変化する年となりそうです。
1.情報セキュリティ
3年連続で情報セキュリティがトップを飾りました。悪意を持ったプログラムがますます巧妙になっていく一方で、企業側のガードは思うように高められていません。社内規則を定め、社員教育をしていくことが急務です。
2.Webサイトアクセス解析
企業情報、商品告知、採用情報、すべてにおいてWebサイトが入口の役割を果たします。そのWebサイトが有効に機能しているのか、常にチェックし、最適化していきましょう。最近ではAIによる解析も始まっています。
3.オープン・イノベーション
ビジョン・価値観・使命感が合う企業間で、積極的に技術やアイデアを共有し、新しい事業や商品を創り出していく時代になっています。契約書の締結にあたっては法務部門の役割が重要になります。
4.キャッシュレス決済
FinTech分野で様々な革新が進む中、最も身近で衝撃的なのがキャッシュレス決済です。PayPay、LINE Pay、Suicaなど全国規模の電子通貨は激烈な普及競争に突入。一方、地域限定の電子通貨の動向も見逃せません。
5.IoT(Internet of Things)
工場においてもデジタル化、スマート化が進展します。既存の製品にIoT機能が組み込まれることも増えそうです。様々なセンサーが登場することで、医療、介護、農業、社会インフラなど、広い分野でIoTが普及するでしょう。
6.働き方改革関連システム
残業を削減し、テレワーク、時短勤務など、様々な働き方に対応することが求められています。これを実現するために、クラウド型の勤怠管理システム、各種承認ワークフロー、情報共有ツールなどの活用が進むでしょう。
7.中小企業のデジタル化
多くの中小企業のIT活用は、先頭からすでに2周ほど遅れています。本来、クラウド型システムは、大手企業と同等の機能を中小企業でも利用可能にするしくみ。これを活用し、デジタル化を進めることは必須です。
2018年11月に焼津文化会館で行われた「IT経営フォーラム」では、1日限定の「電子地域通貨」実証実験が行われ、好評を博しました。地域活性化につながるしくみとして関心が高まっています。また、上記の項目には含みませんでしたが、「AI化の進展」や次世代移動通信「5G」も注目したいキーワードです。AIについては、あまりにも意味合いが広くなるため、あえて入れませんでしたが、「音声認識AI」や「顔認証AI」など、様々な分野に特化した形で導入が進んでいくことでしょう。いずれにしても情報革命は2019年も相当なスピードで進展し、大きく社会や経済を動かしていきます。この波に上手に乗っていくことが事業拡大の重要なポイントとなりそうです。