2018年上半期は、フィッシング詐欺や仮想通貨を狙うサイバー攻撃、企業を狙うビジネスメール詐欺などが猛威を振るいました。中でも、フィッシング詐欺の勢いは一向に衰える気配がありません。トレンドマイクロによると、2018年上半期(1~6月)にフィッシングサイトへ誘導された国内の利用者数は過去最高の約290万件に上り、前期に比べて2.7倍を記録したといいます。
フィッシング詐欺は、実在する企業やサービスを騙るメールを送り、本文中のURLや添付ファイルを開かせ、偽サイトでパスワードやクレジットカード番号などの情報を入力するよう誘導する手口がほとんど。実際のメールでは、「アカウントの凍結」「不正なログイン」など、受信者の不安を煽るような文面でURLをクリックするよう誘導したり、実在する企業やサービスのデザインを模したりと、その手口はますます巧妙化しています。送信元のメールアドレスやリンク先が正規のWebサイトと異なっていたり、本文に不自然な日本語が記載されていたりした場合は、不用意にメールやURLを開かないことが大切です。本物かどうか判別が難しい場合は、送られてきたメール以外の方法で差出人に事実関係を確認するなど、個人情報や金銭に関わる情報の入力は慎重に行いましょう。
【2018年上半期の脅威をおさらい いま知っておくべきネットの脅威と対策】
https://www.is702.jp/special/3375/