7月23日(米国時間)に公開されたWebブラウザ「Google Chrome 68」以降、https未対応のWebサイトでは、ページ上部のアドレスバーに「not secure(保護されていません)」という警告が表示されるようになっています。これまでは、https未対応のページ内に、文字の入力フォームがある場合にのみ表示されていました。しかし、なりすましサイトの排除、通信の盗聴防止などの効果が期待できるとし、Googleでは、今後Webサイト全体をhttps化する「常時SSL化」を推奨していくということです。
さらに、キーワード検索の結果においても、httpsに対応したWebサイトを優先して上位に表示する方針を発表しています。Googleが公開したデータによると、日本におけるhttps通信の割合は、2017年の1年間で31%から55%に増加。また、他の調査によると、「保護されていません」と表示されたWebサイトでは、ほとんどのユーザが取り引き(閲覧)を中止し、過半数のユーザが他社のWebサイトで購入すると回答したと報告されています。
今回のChromeのアップデートでアドレスバーの表示が変わり、戸惑う方もいるかもしれません。しかし、「保護されていません」という表示は、あくまで「通信」についてのものであり「Webサイト自体の安全性」に必ずしも問題がある訳ではありません。httpsに関して理解を深め、それぞれの環境や利用サイトに応じて対策したり、自社サイトを見直したりして、計画的に対応していきましょう。
【非httpsサイトへの警告、Chromeが7月下旬から開始 なりすましや盗聴に対処】
https://www.is702.jp/news/3341/