今年は1カ月遅くなりましたが、本ニュースレターで毎年恒例となっております、企業が注目するべき「7つのITキーワード」をピックアップしてみました。クラウドやソーシャルという時流の中で、さらに具体的な活用が進み、具体的な事例がたくさん登場しそうです。また、ロボットやウェアラブル端末においては、先進的な事例をヒントに自社での活用イメージを膨らめたいところです。
1.スマホ・タブレットでのクラウドサービス活用
ジャストシステムの「モバイル&ソーシャルメディア月次定点調査」によりますと、スマホ利用率は40代で昨対比150%、50代で105%、60代で120%とのこと。仕事に役立つクラウドサービスを活かせば、さらに便利に。
2.自分の仕事や生活に必要なアプリの制作
サイボウズが提供するkintoneでは、パーツをドラッグ&ドロップして組み合わせるだけで、短時間にエクセルファイルを簡易的なアプリにできます。こうしたツールで自分に必要なアプリを揃えていきましょう。
3.ウェアラブル端末のある新しいライフスタイル
メガネ型、時計型など身につけられる情報端末「ウェアラブル端末」が次々と発売されています。MM総研の調べでは2020年には600万台を超える市場になるとのこと。先進的な事例とラインアップの充実に注目です。
4.インバウンドマーケティングの実践
インバウンドマーケティングとは、2006年にアメリカのHubSpot社が提唱し始めたマーケティング手法。顧客が欲しい情報を発信し続け、顧客の心をつかむというのは、マーケティングの原則ともいえます。
5.プロモーションのための動画活用
「YouTuber(ユーチューバー)」という言葉が生まれ、多くの人々が動画コミュニティの中でファンの支持を得ています。言葉で語ることはもちろん大切ですが、よりわかりやすく、スマートに伝えるには動画が不可欠です。
6.データ処理からインテリジェンス創造へ
例えば、お客様や自分たちに関する様々なプロファイルや履歴を蓄積し、そこから新たな知見を得る。システムでデータを効率的に処理する段階から、インテリジェンスを創造する仕組みに発展させる時代となりました。
7.ロボットの開発と企業導入事例
ソフトバンクが「Pepper」を発表したことで、SFの世界が一気に現実のものとなりました。ロボットとはいえ、人の気持ちを理解し、寄り添う発想が重視されているとのこと。企業導入事例から活用のヒントを得ましょう。
7つのキーワードには含めませんでしたが、前月号で特集した「Webサイトの改ざん」など、セキュリティに関するキーワードは頻繁に話題になりそうです。Webサイトの管理情報が乗っ取られたり、プログラムの脆弱性に対する攻撃によってウイルスに感染したりするなど、改ざんリスクは確実に高まっています。
また、FacebookやLINEをはじめとしたソーシャルサービスのアカウント情報の流出やなりすましなどに関する事件も増えており、一般的なニュースでも報道がされるようになりました。会社の関係者だけでなく、ご家族やご友人ともITに関する情報を共有して、有意義に、そして安全に利用をしていきたいものですね。