設問「金融サービスや決済サービスのパスワードは、それぞれで別々のものに設定していますか」
前回、Webサービスで同じアカウント情報を使用することの危険についてお伝えしました。日本ベリサインが実施した「Webサイトにおけるパスワードに関する調査」から、現状が数値で明らかになっています。
金銭が絡んでいるサービスも関係なく、パスワードの使いまわしがされています。「金融サービスや決済サービスのパスワードは、それぞれで別々のものに設定していますか」という設問には、1~3種類のパスワードを使いまわしていると、62.4%の人が回答しました。
一般ユーザとIT管理者の間で、セキュリティの意識にギャップが生じています。一般ユーザでは、企業ネットワークと個人利用のサービスとの使い分けのセキュリティを認識していない人が81.9%いたのに対し、61%のIT管理者は、「個人のものと企業ネットワークは必ず分けている」と回答しています。社員と管理者との間でセキュリティの認識がズレています。
設問「企業ネットワークと個人利用サービスでは、パスワード設定・変更ルールに差がありますか」(左)
設問「パスワードの流用についてお答えください」(右)
企業のIT管理者は、こうした意識のズレを見越して、社内の体制を見直していくことが大切です。