アメリカの国家安全保障局(NSA)が、外国のスパイやテロ活動防止を目的として、Google、You Tube、Microsoft、Apple、Facebook、Skypeなど広範囲なIT企業のサーバに直接アクセスし、メールや写真など誰とやり取りしたかを分析することができるデータを取得しているという「PRISM(プリズム)」プロジェクトの存在が報道され、議論を呼んでいます。また、アメリカの新聞であるウォールストリート・ジャーナル紙は、8月20日、国家安全保障局(NSA)の監視ネットワークが、アメリカでのインターネット通信の約75%をカバーできると報じました。
そのようなニュースの中、匿名で検索できる検索エンジンが話題となっています。その名も、「Duck Duck Go(ダックダックゴー)」。Web版(https://duckduckgo.com/)はもちろん、iOS用、Android用のアプリもあり、無料で使用できます。個人情報を一切保存・共有しない、というポリシーであるため、ここから情報が漏えいすることはないとのことです。便利な機能のひとつが「リダイレクト機能」で、「!」を先頭につけることで対応されたWebサービスに直接アクセスできます。Amazon、Wikipedia、Google Maps、You Tubeなどが登録されており、例えば「!w 静岡県」と入力すると、Wikipediaの「静岡県」ページが表示されます。
ただし、こうしたシステムの裏側はユーザが把握できず、どこまでサービスを信用するかにかかっています。責任を持って情報発信を行うことが大切で、こういったニュースには常に関心を持っていたいですね。