「クラウド」という言葉が生まれてから7年。今年の『情報通信白書』には、クラウドサービスの利用動向に関する次のようなデータが盛り込まれています。
まずは、右のグラフをご覧ください。これによると、平成24年末の時点で何らかのクラウドサービスを利用している企業は28.3%となり、平成23年末から6.7%上昇しました。「今後利用する予定はある」と答えた企業を含めると、全体の48.6%を占める結果となりましたが、一方で、まだ半数がクラウドサービスの導入に至っていません。
では、導入した企業は、どんな目的でクラウドサービスを利用しているのでしょうか。左のグラフが利用内訳をまとめたものです。最も多いのは「ファイル保管・共有」(47.7%)、次いで「電子メール」(40.2%)、「サーバー利用」(38.2%)、「社内情報共有・ポータル」(33.5%)、「スケジュール共有」(30.0%)となっています。
下の表は、クラウドサービスを導入する・しない理由の上位をまとめたものです。社内の情報管理にかけるコストを削減すると同時に利便性も向上できると判断した企業は、クラウドサービスを導入しています。逆に、セキュリティや安定性への不安が払拭できず、自社における必要性を見いだせない企業は導入をしていません。
やはり、クラウドサービスの導入によって、自社の何が変わるのかが具体的にイメージできないと、導入には踏み切れないでしょう。工数の短縮、残業や印刷物などのコストの削減、商品やサービス品質の向上、付加価値の向上、経営判断のスピード化、働きやすい環境の整備など、様々な視点で自社における導入効果を検証し、数値化をすることが大切ですね。
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