アプリケーションプロバイダーに個人情報を提供することの意味と利便性についてお話しします。Googleは、3月1日にプライバシーポリシーを改正しました。今回、Googleの60以上あるサービスで個々に設けられていた方針が一本化されたのです。
これにより、登録時の個人情報や検索した内容、YouTubeの閲覧履歴、スマートフォンの位置情報などが関連企業に渡ってしまうという懸念が出ています。Googleは、よりよい機能や効果的な広告配信など、利用者の利便性が高まるサービスを提供できると言う主張ですが、アメリカ議会でも議論を呼んでいます。
総務省と経済産業省はGoogleに対し、同社の新プライバシーポリシーにおいて、法令遵守と利用者への明確な説明対応をするよう文書で通知しました。
また、スマートフォンの無料電話、メッセージアプリのセキュリティも話題です。NAVERが提供している「LINE」や「Path」などメッセージアプリが盛んですが、ユーザ数を増やすためにスマートフォンにある連絡先情報を収集していることがわかりました。収集データをサーバ側で紐付けし、連絡先に登録している人をアプリ側で自動登録したり、お薦めの人として表示させる機能となっています。LINEはAndroidやiPhoneで2,000万ダウンロードされています。
アップルは連絡先情報をユーザの事前許可なしに収集することはガイドライン違反であると表明し、ユーザの明確な許可がなければAppStoreから外すと方針を決めました。
こうしたサービスを使う場合は、どの個人情報が提供されるのかを確認することも必要になりそうです。